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わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

お茶会報告(1)

■□■2001.9.30月釜リポート■□■

 2001年9月30日(日)午前10時から午後4時まで、私がお稽古に通う先生のお茶会。一席(お菓子と抹茶をお客様に召し上がっていただくお茶会一回)約一時間×6回というスケジュール。
 会場(今回は公共の会館)の準備は、夕べの内に済ませてあるが、8時30分には会場集合。最終のお席の点検をし、炭をおこし、釜を掛ける。お菓子を盛りつけたり、お茶を棗に掃いたり(入れることを「掃く」と言うのだ)と当日やることはいくらでもある。自分で着物を着られない人は、一式持参し、着られる人に着付けてもらう。
 夕べから断続的に降り続く雨模様。客足に影響しそうで心配したが、9時30分頃にはすでに一席定員(会場の広さの都合)いっぱいの27名くらいのお客様がお待合にみえる。早い目ではあるが、臨機応変がお茶の合い言葉。準備Okなので、水屋(楽屋的場所)に受付担当以外全員集合、先生から「がんばりましょう」のご挨拶があり、「よろしくお願いします」と皆で挨拶。お客様を本席にご案内し、いよいよスタート。
 主菓子のじょうよ饅頭には、雁の焼き印。干菓子は菊と葉を形取った砂糖菓子。可愛らしさと美しさにうっとり。お茶会のテーマは「菊尽くし」。十分に秋の気配を堪能していただこうという趣向だ。待合には、菊の絵に「里の家を守る翁が菊を植えて待っているので、(子ども達よ)帰っておいで」という意味の文字が書いてある画賛で、本席に入ると、お菓子や菓子鉢、茶碗などに菊を揃え、ツタや秋草なども水指(席で使う水を入れておく物)や棗(抹茶を入れる入れ物)で秋気分を盛り上げてくれる。トドメは「翁(=爺さん)は待合いにおりますので、席では媼(=婆さん)がお待ちしておりました」と自分を指さして笑う先生。
 私は4席目のお手前当番。16名様くらい、とちょっと小人数。お客様も顔見知りの先生ばかりで、なごやか。気がゆるんだワケでもないが、お手前、間違えっぱなし。「どうしよう!と思って、ドキドキしちゃったよー」と後で半東(手前の後見役)を務めて下さったの先輩に言うと「あったり前みたいな顔して誤魔化したアンタはかなりふてぶてしかった」と笑われた。
 始まってしまえば、あっという間。パタパタしている内に一日が過ぎてしまった。会が終われば、着物の上に上っ張りを付けて完全防備、着替えを持っている人は洋服で、ガーッと後方付け。ついさっきまでしゃなり、としていたとは思えない女丈夫ぶりで、皆重たい釜やら何やらワッセワッセと運ぶ。細々としたモノがやたら多いのだが、1時間ほどで切りがつく。
 1日中降ったりやんだりの天気だったが、外へ出れば、いつの間にか大雨と風。「大変になる前に、お客様に帰っていただけて良かったね」と口々に言いながら、解散。お疲れさまでした!



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